硝子体手術を受ける(6)

手術直前

手術当日の朝食はパンで、お茶とスープと牛乳がついていた。こんなに朝から水分とったら、手術の途中でトイレに行きたくなったら困るな、と思いつつ全部飲んでしまう。今回の手術で一番心配になったのは痛みのことや見えるようになるかどうかよりトイレのことだったのか……その意味では無事に乗り切ることができ、手術は成功だったといっても過言ではない(かもしれない)。でももしまた手術の危機があるとしたら、牛乳は飲むのをやめて冷蔵庫に入れておけばいいかな、とは思った。

手術当日の朝に診察を受けたかどうか、これがもう記憶があいまいだ。手術を受けてからは3日連続で朝乃診察があったことは間違いないが。でもたぶん診察は合ったのだろうと思う。ただ、術前の診察はこれまでの定期検査ともさほど替わらないので記憶Jに残っていないのだろう。

朝食の直前に点滴の針を入れる。これはちょっと痛かった。やはり看護師さんにも得手不得手があるようで(院内の採血センターで針を刺されたときには、逆に全く痛みを感じなかったので驚いた)。手術医に着替えて、9時ごろから点滴を開始。何かあったときのためのルートの確保なのだろう。点滴の前にトイレに行っておけ、と案内の紙には書かれていたが、このまま手術の終わった12時ごろまで待たされたらかなわなかった。「点滴持ってトイレ行っていいですよ」と言っておいてくれた看護師さん、ありがとう。

術後の状態

手術中のことから、部屋に戻って昼食、昼寝というところまでは既に書いた。とりあえず2時間、14時半ごろまではうつぶせ寝の状態を維持する。顔の下に敷くU字枕を二つ、体の下に敷くクッションを一つ貸してくれていたので、それらを使って体制を維持していたが、手術を下目が枕に当たらないか気になるし、体勢としてどうしても寝にくいしで難渋する。しかも点滴をまだつけているので、あまり自由に動くこともできない。ちなみに手術を受けた目は、ガーゼをつけた上にプロテクターの眼帯をつけ、そのうえからさらにガーゼとテープで固定されていた。

そんなこんなで、なるべく腹ばいを維持しながらもぞもぞしていたが、夕方になると点滴も外れ、手術医も着替えてよいと言われる(着ていたかったらずっと着ていてもよかったみたいだが)。夕飯のころには「ともかく下向きを維持できれば、腹ばいになってなくてもいいかねえ」という気持ちになり、身体的には楽な姿勢をとるようにはなっていた。(たぶん続きます)