2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

イサム・ノグチ展

東京都現代美術館で見て参りましたが。体調もあまり良くなく、予備知識も全然無く(野口米次郎の子供だということくらいしか知らない……)、何となく見ただけになってしまいました。呼び物の「エナジー・ヴォイド」はたいそう大きうございました。あれを運ぶ…

舞城王太郎「バット男」(承前)

バット男とはバットを抱えて調布の町を出歩く、みすぼらしい男のこと。何かあるとすぐにバットを振り回すが、実際にそのバットが何かに対して振るわれることはなく、むしろ悪ガキどもに奪われてバット男自身が殴られるのが落ちだ。それを「僕」はただ傍観し…

舞城王太郎『みんな元気。』

「バット男」のことを書く前にこちらも読み終わってしまいました。こちらも短篇集。舞城作品らしく、どれも暴力的かつ感動的で、前向きに肯定的。読んだ印象は似通ってはいますが、中では「スクールアタック・シンドローム」が面白うございました。小説のラ…

舞城王太郎『熊の場所』

しばらく読書というカテゴリが出てきませんでした。二男が生まれてから、本当に読書のペースが落ちたから──と思っていたのですが、今も大して生活は変わらないにもかかわらず冊数だけは増えつつあります。バフチン『ドストエフスキーの詩学』を読むのに時間…