2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

舞城王太郎「ソマリア・サッチ・ア・スウィートハート」

たとえ大状況に絶望しても、日々の生活においてはあきらめることなく、できる範囲で善を追求せよ――というのが当世風の賢い身の処し方なのだろう。時々疲れるにしても。 舞城「ソマリア……」は『スクールアタック・シンドローム』(新潮文庫)所収の書き下ろし…

衆院選:麻生首相、民主の海賊対策などを批判 麻生太郎首相は23日、民主党が「09年政策集」で海賊対策での自衛隊の海外派遣を当面は容認したことに「あれだけ反対しといて、選挙直前になったら変わるのか。私は理解できませんね」と批判した。首相官邸で…

ようやく衆院解散。よくもここまで引っ張ったもの。自民党政権の対応ぶりは太平洋戦争時の帝国軍部・政府によく似ています。「交渉するならどこかで一泡吹かせてからにしたい、あわよくば反転攻勢を……」などと考えているうちに、事態はどんどんのっぴきなら…

人は不可逆的に死に向かっている。死を迎えない人間はいない。それだけに、最後に到達する「死」というものは、確固とした揺るぎないものだと思っていた。 しかし、そうでもないらしい。「脳死」を死と同一視してよいとする法律ができた。 いわく、「医師は…