2006-01-01から1年間の記事一覧

デイヴィッド・コパフィールド

小説というのは長ければ長いほど面白いと言ったのは奥泉光だと思いますが、確かに小説というのは長さ自体に徳とすべきところがあると思います。ディケンズの代表作『デイヴィッド・コパフィールド』も例外ではなく、長いがゆえに面白い。とりあえず引用。 「…

ピカソとモディリアーニの時代

招待券をもらっていた、東急Bunkamuraの「ピカソとモディリアーニの時代」展を見る。リール近代美術館のコレクションを見せる展示なので、「リール近代美術館展」とでもすれば素直だと思うのですが、それだと人が来ないと思ったのかもしれません。ピカソとモ…

モダン・パラダイス

2本目は国立近代美術館の「モダン・パラダイス」。大原美術館との共同企画で、端的に言えば「いい絵がいっぱいだ!」。まず目を引くのは、会場に入ってほどなくして出合うセガンティーニ「アルプスの真昼」。セガンティーニは他の絵に交じって置かれている…

ベルギー王立美術館展

で、今日の1本目は国立西洋美術館の「ベルギー王立美術館展」。フランドル絵画の本場ですね。お隣のオランダが注目されがちですが、フランドル地方にはベルギーも含まれているわけで、ブリューゲル父子からルーベンスを経て、クノップフ、アンソールらベル…

サヴィニャック展

一つ目は、川崎市市民ミュージアムの「レイモン・サヴィニャック展」。この美術館に行くのは3回目でしょうか。前回はもう10年以上前になりますかしら、バウハウス展を見に行った覚えがあります。駅から遠いせいか、当時から規模の割に空いている美術館で…

2日間で三つの展覧会を見ました。さすがにとりあえずおなかいっぱいという感じです。

『わたしたちが孤児だったころ』

カズオ・イシグロ『わたしたちが孤児だったころ』を読む。フィクションを読んだのは久しぶりです。人間年を取って小うるさくなってくると素直に小説など読めなくなってくる、などと思ったり。しかしこの作品はちょっと面白く読みました。 あらすじはリンク先…

藤田嗣治展

16日のことですが。国立近代美術館の藤田嗣治展へ行ってきました。まず驚いたのは込み具合。平日の午後3時過ぎ、これくらいの時間帯は美術館は空いているものなのですが、入場待ちの行列ができており、案内は20分待ちと告げています。こんなに待つなら帰ろ…