サヴィニャック展

一つ目は、川崎市市民ミュージアムの「レイモン・サヴィニャック展」。この美術館に行くのは3回目でしょうか。前回はもう10年以上前になりますかしら、バウハウス展を見に行った覚えがあります。駅から遠いせいか、当時から規模の割に空いている美術館でしたが、今回は本当にガラッガラで私たち家族の他の観覧客はほとんどいませんでした。場内の学芸員さんの方がまだ多かったのでは。
展示のサヴィニャックは、フランスの商業ポスター作家として知られる人で、今回の展示もほとんどはポスターでした。作家として認められるきっかけになったモンサヴォン石鹸のポスターから、晩年の作品に至るまで90点の展示。パッと見て感じのいい、ユーモラスなものや可愛らしい作品が多いので見ていて面白いです。日本の広告も手がけていて、会場には「としまえん」の2点のポスターが出ていました(森永ミルクチョコレートの広告も有名)。サヴィニャック本人が書いたのだろう、下手くそな文字の「7つのプール」が印象的でありました。
今回の展覧会に不満があるとすれば、ポスターが高いこと。リビングに飾るためA3判を2枚買ったのですが、1枚1900円というのはちょっと破格のお値段です。B4でも1400円。大きさが違うので一概には言えませんが、A4の額絵ならば国立の美術館では350円程度。おそらくは、作品を所有しているサントリーミュージアム天保山(絵の画像もこちら)のグッズをそのまま持ってきているのでしょうけれど、もうちょっと何とかならんかなあ、というのが偽らざる気持ちでございます。