2009-01-01から1年間の記事一覧

子ども手当

これもベーシックインカムとの絡みで考えるべきで、単なる少子化対策ではない。子ども1人あたり31万円給付というのは、老齢基礎年金の4割程度のお金を子ども年金として給付するということだ。基礎年金が全額税法式になれば整合性がつく。所得制限など言い…

年金一元化

今回の政権でおそらく一番大事な仕事。全額税法式の基礎年金をつくるというのは現状の保険料納付率を考えればベストでしょう。ゆくゆくはベーシックインカムに近づけてほしい。消費税の増税もそのためなら仕方ない。思うに消費税と定額給付の組み合わせは、…

八ッ場ダム中止

計画の有用性については知らず。しかし前政権が本当にぐだぐだぐだと続けてきた工事を打ち切るというのは、いかにも政権交代にふさわしい仕事。費用対効果や地元首長の雑言など気にせずスパッとやってほしい。ダムの有用性自体、計画から50年もたてば怪しい…

民主党政権雑感

戦後初と言っていい政権交代は昔のことを思い出させます。例えば足利義満から義持への代替わり。北山第の破壊、対明貿易の中止など、義持は義満の事跡をあらかた覆しましたが、政権が代わるというのは本来そういうものではなかろうか。民主党も思い切ったこ…

公明党の某代表代行が街頭演説で言いましたと。 公明党はマニフェストの実現率、前進率は96・5%だ。(毎日jpより) ──それにしてはこの4年間、世の中良くなったという感じが全然しないのはどうしたことか。おそらくはそのマニフェストとやら、全く見…

世界陸上:ボルト9秒58、驚異的な世界新 男子百 陸上の第12回世界選手権第2日の16日、当地の五輪スタジアムで男子百メートル決勝が行われ、22歳で昨年の北京五輪金メダリストのウサイン・ボルト(ジャマイカ)が自身が北京で樹立した記録を0秒1…

舞城王太郎「ソマリア・サッチ・ア・スウィートハート」

たとえ大状況に絶望しても、日々の生活においてはあきらめることなく、できる範囲で善を追求せよ――というのが当世風の賢い身の処し方なのだろう。時々疲れるにしても。 舞城「ソマリア……」は『スクールアタック・シンドローム』(新潮文庫)所収の書き下ろし…

衆院選:麻生首相、民主の海賊対策などを批判 麻生太郎首相は23日、民主党が「09年政策集」で海賊対策での自衛隊の海外派遣を当面は容認したことに「あれだけ反対しといて、選挙直前になったら変わるのか。私は理解できませんね」と批判した。首相官邸で…

ようやく衆院解散。よくもここまで引っ張ったもの。自民党政権の対応ぶりは太平洋戦争時の帝国軍部・政府によく似ています。「交渉するならどこかで一泡吹かせてからにしたい、あわよくば反転攻勢を……」などと考えているうちに、事態はどんどんのっぴきなら…

人は不可逆的に死に向かっている。死を迎えない人間はいない。それだけに、最後に到達する「死」というものは、確固とした揺るぎないものだと思っていた。 しかし、そうでもないらしい。「脳死」を死と同一視してよいとする法律ができた。 いわく、「医師は…

テレビの麻生首相を見て伊東静雄の「水中花」を思い出した。 すべてのものは吾にむかひて 死ねといふ、 わが水無月のなどかくは美しき。 ですか。 美しいと見えているかどうかは分かりませんが。 何にせよ、本当の四面楚歌というのは一掬の同情を誘います。 …