世界陸上:ボルト9秒58、驚異的な世界新 男子百
 陸上の第12回世界選手権第2日の16日、当地の五輪スタジアムで男子百メートル決勝が行われ、22歳で昨年の北京五輪金メダリストのウサイン・ボルト(ジャマイカ)が自身が北京で樹立した記録を0秒11縮める9秒58の驚異的な世界新記録で初優勝した。(中略)前回の世界選手権大阪大会で短距離3冠を獲得した27歳のタイソン・ゲイ(米国)は世界歴代2位となる9秒71で2位、元世界記録保持者で26歳のアサファ・パウエル(ジャマイカ)が3位。(毎日jpより)

ボルトの世界新は確かにすごいが、2位のタイソン・ゲイが9秒71という記録を出したことに驚いた。北京五輪以前の時点の世界記録に相当する。ゲイの自己ベストでもあり、少し前なら驚異的とされたはずの記録だ。参照:百メートル走の記録の変遷
トップが限界を超えてみせると、ほかもそれに続くことができるのだ。舞城王太郎『SPEEDBOY!』を思い出す。人間の能力に限界を設けているのは人間自身だ、という趣旨が述べられていた。その通りかもしれない。
考えてみると、人間は霊長類として例外的に長い脚を持っていながら、走るのは今ひとつ速くない。パタスモンキーのように時速50キロくらいで走れるようにはならないものかしら。