硝子体手術(再手術・その後)

前に書いてからだいぶ間が空いた。仕事が始まると忙しく、のんびりブログ記事を書いているヒマはないので仕方がない。 全開の手術後は結局、円孔がうまくふさがらず、手術からほぼ1カ月語に再手術を受けたのだった。1回目の手術でガスタンポナーデがあまり…

硝子体手術を受ける(7)

手術8日目 昨日書けなかった分。 手術から丸1週間が経過した。起床時も目の痛みは取れず。家人に見てもらうと、目に小さなニキビのようなものがあるという。それは目が痛いはずだよなあと思うが、朝の点眼をすると、痛みがだいぶやわらぐ。午後に入り夕方…

硝子体手術を受ける(6)

手術直前 手術当日の朝食はパンで、お茶とスープと牛乳がついていた。こんなに朝から水分とったら、手術の途中でトイレに行きたくなったら困るな、と思いつつ全部飲んでしまう。今回の手術で一番心配になったのは痛みのことや見えるようになるかどうかよりト…

硝子体手術を受ける(5)

手術7日目 金曜日に手術を受けてから、きょう木曜で7日目。しかし今日は起床した直後から目が痛む。ガスの大きい気泡の外側にひっつくように、小さい気泡が見えるようになり、これも気になる。目の痛みとあわせて考えると出血があったのか、とも思うが色は…

硝子体手術を受ける(4)

手術6日目 先週の金曜に手術を受けてから6日目になる。 眼内のガスは明らかに減ってきており、見た感じとしては7対3ぐらいで、見かけ上は水の入っている上側のエリアが優勢になっているようだ。このままガスは抜けていくのだろう。水のエリアは相変わら…

硝子体手術を受ける(3)

術前の管理 手術のことはとりあえず書いてしまったので、その前後のことを。 手術の前日、午前10時半に入院。新型コロナのご時世なので、付き添いの妻は病棟のラウンジまで。入院前の診察を受けている間に、妻が入院の手続きをしてくれていた。入院の3日前…

硝子体手術を受ける(2)

手術5日目の状態 忘れるといけないのでまずは今日の状態を書き残しておくべきだろう。 手術から5日目、眼球の中はガスと液体が半々ぐらいの状態か。人間は網膜に映った像を逆さまに補正して認識するので(眼球の外の世界はレンズで反転して網膜に映るため…

硝子体手術を受ける

黄斑円孔の治療のため、硝子体手術を受けた。 黄斑円孔になる 黄斑円孔は網膜の中心部(黄斑)に小さな穴が開く症状。こちらに詳しく書かれているが、まあ原因らしい原因といえば加齢ぐらいなもののよう。個人的には15年前にやったぶどう膜炎の影響で網膜が…

柳生忍法帖(続)

前回(続く)と書いてから半年たってしまいましたが、配役も発表されたし何か書いておけという声ももらいましたし(家の中からですが)、仕事の原稿をうっちゃって先の続きを書いておくことにいたします。とりあえず配役込みのあらすじ(脚本がどうなるかは…

宝塚で「柳生忍法帖」とは!

「ロミジュリ」の次の星組大劇場公演が「柳生忍法帖」になったと聞いて、正直なところ「えー、正気か……」とは思いました。大野先生、大丈夫か。 ●難しい舞台設定これは一部で既に言われるように「山田風太郎の原作が不適切だから」というわけではなく、単に…

正しさは十分、しかし正しさだけでは足りない

斎藤幸平『人新世の「資本論」』(集英社新書)を読む。ざっくり言うと、地球温暖化による危機を、資本主義を退場させることによって乗り越えようという話だ。そこまでしなくても資本主義の暴走を防ぎながら技術革新に投資すれば何とかなるのではないか、と…

新型コロナと医療に期待すべきこと

新型コロナウイルスが蔓延している。単に流行しているというだけでなく、私たちの生活を強い力で制約しているのだから席捲していると言ってもいい。 危惧されているのは医療崩壊。医師や看護師に感染者が増えて医療体制を維持できなくなることが危ぶまれてい…

渡辺京二『原発とジャングル』

渡辺京二さんは近代文明に懐疑的ではあるが、でも決して否定的というわけではない。元々は貧乏でもあってろくにものを持つこともなかったが、本の収集にはあらがいがたく、熊本地震では本と本棚に難渋させられたという。その渡辺京二が地震後にタクシーに乗…

被災列島

大雨、猛暑、大風、地震……とよく続くものだと思わないわけにいかない。東京あたりは奇跡的に無事なので何だかのほほんとしているものの、これはオリンピックにでも合わせて災害の方が手ぐすね引いて待っているのではないかとも思われる。東京にもいずれカタ…

国が傾くとは

安倍晋三首相がサマータイムの検討を、と言い出したのには驚いた。東京オリンピックのためだそう。2時間繰り上げも考えられるらしく、今は午前6時に起きている人なら午前4時の時間帯に起きることになる。しかしこの時間設定はどうしたものか。東京の夏至…

児童虐待とセクハラをするやつは死ねばいい、とすら思うのだが、問題はそう単純でもない。 児童虐待。最近目に入った東京・目黒の女児のニュースは本当に可哀そうでやり切れない。反省文の内容は親の言ったことを反復したものと思われるにもかかわらず、なぜ…

財務省の文書改ざん

やっているだろうと思ったがやはりやっていた。政治家がどうあろうと日本を支えているのは自分たちだ、というのが良くも悪くも官僚のプライドであったはずだが、そういうものを徹底的にくじいてきたのが今の政治改革とやら。プライドなくして国家の運営など…

人の子という不幸

春めくや 親はなくとも 子は育つ まあ俳句っぽく仕立てたのは冗談ではあるが、「親はなくとも子は育つ」というのは良い言葉だ。特に子育てがうまくいかないと感じるとき――要するに子どもが言うことを聞かないとき――には、まじないのように声を出さずに繰り返…

古い政治家

そういえば今度の選挙で亀井静香さんが引退するとのこと。警察官僚出身の典型的な族議員だったが、それなりに印象的なエピソードのある人ではあった。 死刑廃止論者だったのはよく知られている。警察官僚として冤罪をゼロにはできないことを骨身にしみて知っ…

民主主義の機能不全

分断というものが世界中に蔓延しているとすれば、ここ日本でもそれは例外ではない。枝野幸男さんに対するツイッターの反応を見ているとそう思う。 枝野さんの東京などでの一部への人気は大したもので、演説を聞いて泣いてしまった、というようなエピソードも…

立憲民主党

というわけで立憲民主党。 枝野幸男さんの会見は悲壮感が漂っていてなかなか良かった。仲間に裏切られて追い詰められ、同様に窮地に立たされた仲間のことも慮り、やむを得ずして立つ。あれを見たら前原さんは完全に悪者ですね。まあ、悪者というか愚か者とい…

民進党メルトダウン

下のようなことを書いてから僅か半日でもう民進党がなくなりそう。落ち目の時は何をやってもうまくいかない、ということを体現してくれる前原誠司代表については、もう笑うしかないだろう。何のために代表選をやったのか。代表選で枝野さんに入れた人は、分…

やっぱり舛添さんでよかったでしょう?

主よ彼らをゆるしたまえ、そのなすところを知らざればなり。 まあヤソでも何でもないのにこういう言葉が口をついて出てくるくらい、東京都民の愚鈍さというか単なるバカさ加減と言うか、本当に度を越していると思うのだが、小池百合子都知事様は今度は国政に…

佐藤さとるの訃報に接して

佐藤さとるさんが9日に亡くなったとのよし。新聞で読んで知ったことですが、88歳で死因が心不全というなら、天寿を全うされたと言うべきでしょう。ご冥福をお祈りします。 比較的最近、青年期の自伝(「コロボックルに出会うまで」)を読んで佐藤さとるが…

カジノとやら

なんだかあきれることばかり多いわ時間もないわで何も書く気になれなかったのですが、今回の国会はひどかった。カジノ法案って、そこまでして通すような話だったのか。 賭博はするな、というのは家訓にしようと思っているのでカジノに近寄ろうとは思わないし…

また都知事選

祈りは通じず舛添要一さんは都知事を辞めた。また罰ゲームのような都知事選が待つ。 「崖から飛び降りる」とかのたまいつつ都知事選に立候補した某衆院議員。公約が「都議会解散」「利権追及」「舛添前知事の問題追及」とまあ、なんだか怨念と処罰感情に満ち…

よい政治とは

どのような政治をよい政治と考えるかというと私の考え方は割と単純で、「民を虐げない政治」というのが、現実的に求めうるものとしてはまず上等な政治だと思っている。 民というのは国家に先立つものであって、民の便宜のために国家は存在するのだから、基本…

英国EU離脱

イギリスの国民投票でEUからの離脱が決まった。どちらが良い選択なのか簡単に言えない。これからしばらくかけて手続きが進むのだろうから、詳しいことはその過程で明らかになるだろう。とりあえず現時点においてのメモ。 今回英国で人々を離脱に駆り立てた…

これがイジメです。

舛添要一東京都知事が辞職した。当世風の言い方をすれば、「世界よ見てくれ、これがイジメだ!」というところか。一部の世論を肥大化させたネットとメディアによるひどいいじめだった。舛添さんはいじけてしまって退任の会見もせずにやめてしまったが無理か…

舛添さん、やめないで

舛添要一東京都知事の評判がすこぶる悪い。いわく、出張が豪勢すぎるの、公費で私的な旅行や飲食代を払っているだの、公用車の使い方が怪しいだの。 正直言って、舛添氏というのはこすっからい人だと少なくとも都知事選の段階では思っていたし、票を入れるわ…