2014-01-01から1年間の記事一覧

選挙雑感

安倍政権下で何かいいことあった人、というのは株屋さんと外貨長者の他にどなたかいらっしやるのかしらん。さりながら自民圧勝の事前予想。これが大きくは外れまいという感覚もあり、日本国民の考えていることがまるで分からない今日このごろ。まあともかく…

また選挙

どうもしょっちゅう選挙がある。うんざりだが仕方がない。 端的に言って、始まる前から残念な選挙だ。この選挙で与党が勝つならば、集団的自衛権の容認や特定秘密保護法にも承認を与えることになってしまう。おそらくそんなことは気にせずに多くの人は与党に…

動物として思うこと

池内恵さんの知的な誠実さに頭が下がる。「自由主義者の「イスラーム国」論・再び〜異なる規範を持った他者を理解するとはどういうことか」(http://chutoislam.blog.fc2.com/blog-entry-219.html)を読んで改めて思う。 私たちがどうしてイスラム国をきちん…

デスパレートな人たち

※後から知った情報に照らすとだいぶ見当違いのことを書いています。学生は数学科で高機能広汎性発達障害があるという話も。そもそも拘束されたのも、学生が自分からパスポートの盗難を警察に届けに行ったのがきっかけとか。何だかなあ、ですが一度書いたもの…

ひまわり8号

昨日、H2Aでひまわり8号が打ち上げ。その話をしようとした小3の息子は、一生懸命「たんぽぽ8号」と言っていましたと(^^) 黄色いところしか合ってないのだが。

イスラム国とアメリカと

どんなに尖鋭的な集団でも規模が拡大すれば切っ先は鈍くなる。しかしイスラム国が、イラクとシリアのそれぞれ半分ずつの広さにまで勢力を拡大しながらも、いまだに過激でいられるのは、その攻撃的な意志を支える高揚感があるからだろう。それは、西洋中心で…

朝日新聞が謝罪

朝日新聞の社長が謝罪。辞任も視野に入っているようで、後から渋々謝るのであれば、最初からすぱっと謝るべきだった。まあ、社長がいちいち記事にちょっかいを出すわけでないのは分かるが、責任者の仕事として大事なのは頭を下げるということ。ここまで時間…

水に落ちた犬をたたけ

朝日新聞へのバッシングがすごい。従軍慰安婦の強制連行報道で、証言が虚偽だったことを認めたせいだ。しかし、その情報源は発言のいいかげんさで当時から有名だったらしい。なぜ他のメディアが報道の時点でチェックを入れなかったのか疑問は残る。裏付け取…

今年も敗戦記念日

15日は敗戦記念日だった。戦後69年。昭和も遠くなりにけり、だがウクライナや中東では現に戦争が起きている。何のために戦うのか。戦いは人の本性なのかもしれないが、機関銃や戦闘機が実用化されてからの戦争は、もはや本性になじむとは言い難い。人が…

アナと雪の女王

これもDVDで。どちらも奥さんが借りてきてくれたのだった。他愛ないお話を比類なく美しい映像と音楽で彩るという、いかにもディズニーらしい映画。ピクサーも含めて、一番まともなお話は「トイ・ストーリー」かなあ、というのが私見。異論はいろいろあり…

風立ちぬ

今更ながら宮崎駿監督の最終作、「風立ちぬ」をDVDで見る。とてもいい映画だった。詩のような、夢のような。結核ヒロインとの悲恋の美しさはまずありきたりではあったが(それでも泣けた)、主人公の飛行機設計に精魂を傾ける姿に心を打たれた。創造的な…

かくして国を過つ

今回安倍政権がやろうとしていることは、単なる戦争行為への態度変更ではない。憲法よりも政府を上位に置こうという、事実上のクーデターだ。それが議会からの大した反対もなしに実現しようとしていることは絶望的と言うほかない。国民も議会も、何も考えら…

自衛権?

自衛とは何か。イスラム過激派のISILが、もし米軍が空爆をするなら報復すると言った。これは自衛か。ISILが戦争を仕掛けた、という向きももちろんあろう。しかし彼らは、国(イスラム国家)を取り戻すのだと言っている。元々存在した国を取り戻すの…

「幻影の明治」続き

前日の補足として若干のメモ。 司馬遼太郎は先の大戦で軍と日本の非合理を憎み、結果として合理主義、近代主義を志向。そこから日本がよりマシだった時期を求めて、幕末〜日露戦争期を持ち上げる形で描くことになる。弱者が強者になることを憧れる物語として…

渡辺京二「幻影の明治」

渡辺京二氏の著作の中にちらほらと山田風太郎の名前が出てくるのに気付いてはいたが、「幻影の明治」は風太郎を正面から扱った章が冒頭に置かれる。いわく「山田風太郎の明治」。渡辺氏のような知的な人には似つかわしくないほどの大絶賛で、風太郎ファンと…

遠く未来のことを思う。それも政治の一義務である。未来のことを思わなければどうなるか、今の急激な少子高齢化が端的に物語っている。事が深刻になってからでは手の出しようもなくなる。 集団的自衛権という、よく分からない言葉が躍る。つまりは自衛隊に米…

書く心

「およそ言論の場で、文章をおおやけにして身すぎ世すぎをしようとする者は、大にして天下国家、小にして身辺の世情にふれて、おのれの判断を誇ろうとする姿勢を免れることができない。誇ろうとはせぬまでも、自分がいかに智者であり賢者であるか、少なくと…

不思議な話

「カルチャーが変わったなと非常に心配している」 ノーベル賞受賞者の野依良治・理化学研究所理事長がいみじくも言ったように、何だかよく分からない方向へ話が進んでいる。 STAP細胞の論文に不備があるという話で、私は執筆者が何らかのズルをしたのだ…

だまされた? 誰が?

信じることは善いことだ。 STAP細胞の話で、いろいろと不都合が起きている。どこまでが正しくてどこからが怪しいのかさっぱり分からないが、とりあえず言いたいのは上に書いたとおり。 学問を進歩させるのが正しいと考えるなら、労力をかけて作り上げた…

それなりの受け皿を

前回のようなことを書いてから、渡辺京二「反乱する心情」(『アーリイモダンの夢』所収)を読んで反省した。二・二六事件の反乱将校たちの心情を慮った小文だ。渡辺氏はいう。「反乱将校は出世と保身に汲々たる将校の実態に激しく反発した。現実と特権に吐…

「国益」の射程

都知事選で田母神俊雄候補が61万票も獲得したことは引っ掛かっていたのだが、こんな記事を読んだ。 続報真相 田母神氏61万得票の意味 田母神氏を支持した人たちの考え方にあぜん。今の若者は頭が悪い? 私が年を取ったのがいけないのか。最後の田母神氏…

今更オリンピックのことなど

気が滅入る話ばかりなので少し雑談など。 オリンピックなんか知らん、という顔を始まるまではいつもしてしまう。でも始まると結構楽しんで見ているのが実情で、東京五輪のころにはこういう詰まらない気取りをやめられるものかしら。 オリンピックの何が面白…

NHK会長

なんと言うか、とにかくひどい。もう少し普通の友達はいなかったんですか? 安倍首相さま。

そして結果

都知事選。夢も希望もない選挙で身も蓋もない結果。舛添氏圧勝。 いち知事選という以上に、安倍政権の信任投票的な性格を帯びた選挙でこの結果はひどい。もっとも、近年の風任せのような選挙が続いた中で、選挙とは元々こういうものなのだと改めて思わせる結…

どうなることか

東京には珍しい大雪。雪を片付けてくれるブルドーザーが来るわけでもなく、今日は自動車も難渋しそうだが、子どもたちは喜ぶだろう。 さて都知事選の当日だ。ぶっちぎりで勝つと言われている舛添要一氏の評判がすこぶるよろしくない。子どもの養育費を値切る…

知的なものの退潮

長谷川三千子氏という人のことをよく知らなかった。動物行動学者?と思ったがそれは長谷川真理子氏だった。取り違えるのは真理子氏に非常に失礼なこと、と思わざるを得ない。 長谷川三千子氏の方が、朝日新聞で拳銃自殺した野村秋介をたたえる文章を書いてい…

都知事選

またまた結局、誰に入れたらと思うような候補ばかりが出てくる都知事選。簡単にまとめ。 舛添要一…意外なほどの常識人である小泉進次郎衆院議員が言うように、自民党がこの人を推すのはまったくもって「大義がない」。自民党に人無しを改めて印象づける。新…