だまされた? 誰が?

信じることは善いことだ。
STAP細胞の話で、いろいろと不都合が起きている。どこまでが正しくてどこからが怪しいのかさっぱり分からないが、とりあえず言いたいのは上に書いたとおり。
学問を進歩させるのが正しいと考えるなら、労力をかけて作り上げた(と思われる)ものは信じなければならない。むろん確率的に不正が行われるケースは交じってくる。それは仕方がない。進歩のためのコストだ。仮に、国費をつぎ込んだ研究において不正の方が本物の研究を上回るような事態になったら、その時に考え直せばいい。
今回のケースはよく分からないことが多く、何とも言えない。論文の不備とSTAP細胞の実在にどの程度関係があるのかも分からないのだから。
しかし近ごろの人は裏切られることについての反応がナイーブすぎる。佐村河内守氏の話についてもそう感じた。もはや音楽を聴かない私にとっては、誰も大して損をしていない話にしか見えないのだが。佐村河内氏は変な人だなあ、とは思ったが……。メディアが騒ぎ過ぎなのか。しかしこれは昔からのことで、皆いいかげん慣れてもよさそうなのに、むしろナイーブになっていくのはどうしてやら。