ピカソとモディリアーニの時代

招待券をもらっていた、東急Bunkamura「ピカソとモディリアーニの時代」展を見る。リール近代美術館のコレクションを見せる展示なので、「リール近代美術館展」とでもすれば素直だと思うのですが、それだと人が来ないと思ったのかもしれません。ピカソとモディリアニという名前で一時代を代表させるのはピンと来ませんが、やはりこの2人が一番集客の良い名前だと思ったのでしょう。最終日の日曜だったので会場はまあまあの込み具合でした。
他にビッグネームで多くの絵が来ていたのは、ブラック、レジェ、ミロ、ルオー、ビュッフェなど。名前を知らなかったロランス、ポーシャン、ランスコワなどという人々の絵も複数枚来ていたようです。
来ていた絵自体は良いものが多いのだろうな、と思いました。リール美術館はフランス国内では評価が高いらしく、ルーブル、オルセー、ポンピドゥーに次いで4番目にランクされているとのこと。確かに気合を入れてコレクションしている感じはしました。
でも好きな画家の絵があまり無いのですよね、今回は……。2、3枚来ていた小さめめのクレーの絵が一番好きな感じでしたか。クレーは前から好きですし。ルオーも普通の油絵が意外といい感じ。ブラックもキュビスムでない静物画(焼き魚とワインの瓶みたいな絵)が意外に良く感心しましたが、そんなところでしょうかねえ。モディリアニも量感のあるいい絵が来ていたと思いますが、好きかというとそれほどでは。ピカソは……偉い画家ですが、あちこちでいろいろ見せられているので、見る前から「ごちそうさま」とでも言いたいところ。そんなわけで、せっかく行きはしたのですが、30分ほどでさらっと出てきてしまいました。人がちょっと多すぎたのと、照明が暗くて絵が見づらかったのも一因。でも招待券でなくお金を払っていたなら、もうちょっと一所懸命に見ましたかしら(^^;