デスパレートな人たち

※後から知った情報に照らすとだいぶ見当違いのことを書いています。学生は数学科で高機能広汎性発達障害があるという話も。そもそも拘束されたのも、学生が自分からパスポートの盗難を警察に届けに行ったのがきっかけとか。何だかなあ、ですが一度書いたものですし、きちんと直す日が来るかも不分明なので、とりあえずそのままにしておきます。

26歳の大学生が、イスラム国に行って戦闘に参加しようとしたと疑われて捜査の対象に。しかし私戦予備および陰謀とは、初耳ながらまたご大層なものを引っ張り出してきたこと。暴力装置は国に帰属すべきものだから一般国民は勝手なことをするなという理屈なのだろうが、これでは誰だって罪に問えそう。
この大学生、典型的な文系役立たずのようで身につまされる。ジャーナリストの常岡浩介氏に対しては、イスラム国に行って戦闘員になれなければ自殺すると言っていたらしい。必ずしも虚言ではないだろう。自分の人生に価値を感じられなくなっている人間にはありがちなことだ。イスラム国にはもしかしたら、自分に人生に価値を与えることができる何かがあると考えたのかもしれない。
昔からこういうデスパレートな衝動に駆られる人間というのは一定数いるものだ。こういう人たちは元気がよければ町奴になったり自由民権運動をやったり軍隊に志願したりゲバ棒を振りかざしたりしたのだったが、今回はそれがイスラム国に向かったということか。政府が目くじら立てていちいち摘発するようなこととも思えないが、常岡氏や中田考氏が公安だか警察だかにマークされていたということは何となく察しがついた。
この件についてはまだ考えるべきことがありそうだ。