中国・ノーベル平和賞

ノーベル平和賞:中国の劉暁波氏に…服役中の民主活動家
ノルウェーノーベル賞委員会は8日、「長年にわたり、非暴力の手法を使い、中国で人権問題で闘い続けてきた」として、中国の民主活動家で作家の劉暁波(りゅうぎょうは)氏(54)に10年ノーベル平和賞を授与すると発表した。(毎日jpより)

なんというか、昨年のオバマ大統領受賞に続き、違和感のある決定。中国の問題は、上層部はいざ知らず、市民レベルでは西側主体の世界秩序への抵抗感が盛り上がってきているのではないかということ。そういうところへ「人権」だの振りかざして口出しすれば、よけいに反感を買うのは必定。西洋的な価値観で物事を測るな、ということになるのではないかしら。
中国で今起きている、あるいはこれから起きるのは、中国版の「近代の超克」ではないかと思っています。ただし、戦時日本に10倍する勢力でもって。軍事的に、ということでは必ずしもない。少し前にテレビでちらっと見た「クレイジー・イングリッシュ」を思い出します。主人公の英語教師は「21世紀はアメリカ人やらが漢字に頭を悩ませる番だ」みたようなことを言っていました。戦争しなくとも、金もうけの世界でいいわけです。完全に現世的な生き方しか持たない人々が13億人がかりで金もうけに走った日には、欧米も引っくり返るかもしれません。簡体字の勉強、必要でしょうかね、日本でも。