やれやれ

福岡の福島応援店、放射能心配と出店中止に
 東京電力福島第一原発事故風評被害で苦しむ福島県の農家らを支援しようと、福岡市西区の商業施設「マリノアシティ福岡」で17日に予定されていた「ふくしま応援ショップ」の開店が、中止されることになった。
 出店を計画していた同市の市民グループ「ふくしまショッププロジェクト」に、「福島からトラックが福岡に来るだけでも放射性物質を拡散する」といったメールや電話が相次いだためで、同団体は新たな出店先を探すという。(9月9日付YOMIURI ONLINE

鉢呂経産相:「放射能つけたぞ」記者に防災服をすりつける
 鉢呂吉雄経済産業相東京電力福島第1原発の視察を終えた8日夜、東京都内で報道陣の一人に近寄って防災服をすりつける仕草をし、「放射能をつけたぞ」という趣旨の発言をした。不用意な行動と批判されるのは必至で、原発を所管する担当閣僚としての資質が問われそうだ。
 鉢呂氏は防災服をすりつける仕草をした後、記者団に「除染をしっかりしないといけないと思った」と強調した。報道陣は、鉢呂氏の福島第1原発の視察後の見解を聞くため、取材していた(9月9日付毎日jp)

やれやれ。この国民にしてこの政治家ありと言うべきか、政治家の程度が低いから国民も程度が低くなるのか。
鉢呂経産相は単にふざけただけなのだろうとは思う。しかし、いかにも幼稚だ。直前には「死の町」発言でたたかれていたが、あれは許容できる。人の全くいない町というのは端的に不気味なもので、「死の町」という言葉はデリカシーには欠けるとしても表現としては当たっているだろう。国策の果てに原発周辺を「死の町」にしてしまった責めを政府と国民は負うべきだ、という趣旨にも取れる。
しかし「放射能をつけたぞ」って……子どもか。腹が立つと言うよりは、情けなくて何も言えない。野田首相は辞任を待たずに罷免すべきだろう。福島から他県に移った人たちが何を思うかを考えれば、首相は瞋恚を燃やさなければ。
もっとも、福岡県民の程度も随分とご立派なものだが。「トラックが来るだけで放射能が拡散する」とはね。そういうことを言っといて、もし玄海に何かあったらどうするんだか。