本人はよかれと思っているのだろうが

町長給与ゼロ:修正案可決、半額支給に 香川・宇多津
香川県宇多津町の谷川俊博町長(53)が自身の11年度の給与をゼロとする条例改正案を提出した案件で、町議会合同委員会は14日、来年度から2年間の給与を現行(年約1200万円)の半額とする修正案を賛成多数で可決した。全議員9人が委員(1人病欠)のため、17日の本会議で可決される見通し。
給与ゼロの条例改正案は、小中学校全3校の教室にエアコンを設置する財源の一部に充てるとして町長が提案していた。14日の委員会は非公開で、藍川佳津樹委員長によると「対価は受け取り、きっちりと仕事すべきだ」などの意見があり、原案が修正されたという。

住民は選挙において投票によって首長を選ぶことができるが、その後のつながりは、税金によって報酬を払うというのが唯一のものだ。少なくとも公的には。金額の多寡には議論もあろうが、報酬において住民の負託を形にするというのは、公務員と納税者の関係としてまっとうなあり方だろう。
さて。この場合、やはり議会の方が正常で町長の方がおかしい。無報酬=報酬を拒否するとは、住民とのつながりを拒否することだ。市に還元するためというなら、報酬を受けてから条例を作って寄付できるようにするなど、他の形を探るべきだ。しかし、阿久根市やら大阪府やら、最近の自治体の首長は変なことをする人が多い。石原慎太郎が普通に見えてくる。