五輪感想

平穏裏に終わったことがまず喜ばしい。日本にとっても悪くないオリンピックだったのでは。競泳やレスリングで結構な数のメダルを取れたわけだし、団体のメダル(サッカー女子。バレーボール女子、フェンシング男子、アーチェリー女子、卓球女子、体操男子、競泳男女メドレーリレー)が多かったことも喜ばしい。なでしこの決勝はことのほか良い試合だった。選手の顔から昔のような悲壮感が消えつつあるのも良いこと。周囲に追い詰められなくても、選手個人が最善の努力をして競技に臨むことができるようになった。この点では良い時代になったのだと思う。柔道は除く、と保留が必要だが。よく言われることだが、柔道はもう本家意識は捨てて、無駄に気負わずにやってほしい。昔の柔道とは何か違う、不思議な競技が今の柔道なのだから。メダルを取っても金以外だとむすっとしている選手の顔を見るとこちらもつらい。